(株)ユニバーサルエンターテインメント(本社/東京都江東区)が特別協賛する「岡田美術館杯女流名人戦」(報知新聞社主催)は2月24日、東京・将棋会館特別対局室において第49期女流名人戦第四局を開催した。西山朋佳女流二冠が3勝目を挙げ、伊藤沙恵女流名人の初防衛は果たせなかった。西山女流二冠は女流名人初タイトルとなり、これで三冠となった。
第49期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負は、伊藤女流名人に西山女流二冠が挑戦。第一局は1月15日、岡田美術館(神奈川県箱根町)開化亭からスタート。第一局は110手で挑戦者の西山女流二冠が先勝、島根県出雲での第二局(1月22日)でも接戦を制して連勝し、カド番に追い込んでいた。第3局(2月5日)は千葉県野田市にある関根名人記念館(2月5日)で伊藤女流名人が巻き返した。第四局は2月24日、東京・将棋会館で開催し、午後6時6分115手で西山女流二冠の勝利が決定、初タイトルとなった。
女流名人戦は、現在行われている将棋女流タイトル戦の中では最も古く、1974年度創設。1993年度開催の第20期より、アルゼ(株)(2009年11月1日に(株)ユニバーサルエンターテインメントに社名変更)が特別協賛となり、2015年より「岡田美術館杯女流名人戦」として毎回、第一局は岡田美術館において開催(写真)している。