(株)ユニバーサルエンターテインメント(本社/東京都江東区)が特別協賛する「岡田美術館杯女流名人戦」(報知新聞社主催)は3月21日、明治記念館において第43期女流名人戦就位式を執り行った。
女流名人戦は、現在行われている将棋女流タイトル戦の中では最も古く、1974年度創設。1993年度開催の第20期より、アルゼ(株)(2009年11月1日に(株)ユニバーサルエンターテインメントに社名変更)が特別協賛となり、42期より「岡田美術館杯女流名人戦」として開催している。第43期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負は、里見香奈女流名人に上田初美女流三段が挑戦。里見女流名人は2連敗からの3連勝で女流名人を防衛、自身の連覇記録を8と更新した。
2月に新しく就任した日本将棋連盟の佐藤康光会長は、冠名の岡田美術館について、昨年訪問した事をあかし、女流名人戦の第1局の場として「本当に素晴らしい施設、そしてコレクションを拝見し、箱根の新名所として注目を集めると感じました」と述べた。そして、「最終第5局まで素晴らしい激闘を戦っていただいたご両人に感謝を申し上げたい」と、5会場全ての関係者各位に向けても謝意を述べた。小林忠館長(岡田美術館・写真左)は、「歴史に残る棋戦」と里見女流名人の8連覇を祝した。彩り鮮やかな花柄をあしらった振り袖姿の里見女流名人(写真右)は、「私にとってすごく大きな1年。日々を無駄にせずに頑張っていきます」と早くも新たなチャレンジを誓っていた。