(株)マルハン(本社/京都、東京)の運営する映画館「新文芸座」は5月31日、新宿文化センターでの第30回日本映画批評家大賞の授賞式において、特別賞(松永武賞)を受賞した。コロナ禍の中、無観客で開催され、その模様はYouTubeでライブ配信された。
この大賞は、現役の映画批評家が集まって映画界を励ます目的で、1991年に水野晴郎氏が発起人となり、淀川長治氏、小森和子氏等、 当時第一線で活躍していた現役の映画批評家たちの提唱により誕生し、記念すべき第30回を迎えた。
新文芸座については、「東京都内で唯一、毎週オールナイト上映を行っている名画座。多くの映画ファンがこの劇場で、名作の数々を鑑賞しました。この映画館で、数々の名作映画を観られたことに感謝致します!!」と受賞の理由を紹介。映画評論家の島敏光選考委員からは、「映画館というと、ヒットした映画があって、しかしずっとあらゆる映画を1年間放映し続けてきたのが新文芸座。様々な名作、見損なった映画を絶えず観せてくれる映画館があることを本当にありがたいと思います」と評価した。
受賞したマルハンの関口芳雄マネージャーは、「今も池袋の新文芸座で働いているスタッフ関係者を代表してお礼申し上げます。最初に、私たちの先輩方(名画座・文芸座)に感謝申し上げます。次に、数ある選択肢の中で映画を選び、しかもスクリーンを選んでいただいたお客様に感謝申し上げます。最後に映画を作っている方々に感謝申し上げます」と謝意を述べた。
同社は「今後も、映画をはじめとする様々なエンターテイメントを通じてお客様の期待に応え、皆様の人生にヨロコビを提供し続けたいと考えます」としている。