マルハン 決算・売上高2兆1117億円、経常利益606億円

(株)マルハン(本社/東京都、京都市)は5月28日、帝国ホテルにおいて2014年3月期会社説明会を開催。経費削減に努めた結果、経常利益、当期純利益など過去最高益を記録した。

売上高2兆1116億5400万円(対前年比1.2%減)、経常利益605億7300万円(同42.8%増)について「売上(連結)は、若干の減少、経常利益は過去最高益をあげることができた」と特徴づけた。出店状況は、新規出店は14店舗と予定より1店舗少なかった。総店舗299店だったが、新年度を向かえた4月300店超えとなった。

売上高の減少は、「稼動率の低迷」「低貸玉営業の拡大」により既存店の売上が減少した結果、全体として252億円の売上減となった。経常利益では、粗利減の中、「機械」「広告宣伝」など経費削減を行い181億円増加した。機械入替費では「厳選導入」を実施、市場全体の販売台数減などの影響もあり、前年より15.1%減の790億円だった。広告宣伝費では、テレビラジオCM、折込などを中心に見直し、前期比42.7%減の99億円。

2014年度の全社方針は「経費の削減+効果の最大化」を掲げた。経費の削減が大きな効果を上げたことから、継続実施していくことはもちろん、遊技環境全体の不安定な状態(稼動)対策として、集客に努めて安定稼動を目指していく。その中で今期は売上高2兆297億円、経常利益615億円、新規店舗15店(総店舗314店)を予定している。

今期、低貸専門店について、改装ではなく、新店から開業するというテストも含んでいる。財務面における店舗関連投資では、前年より約100億円多い290億円を予定。土地取得60億、新規出店(800台換算×15店)203億円、既存店27億円等。

■決算(連結)
売上高売上高2兆1116億5400万円(対前年比1.2%減)
営業利益 579億円(同45.9%増)
経常利益605億7300万円(同42.8%増)
当期純利益323億6800万円(同59.3%増)