(株)マルハン(本社/東京都、京都市)は5月27日、平成28年3月期「通期」の決算短信[連結]を発信した。
売上高1兆8988億7000万円(対前年比4.0%減)、営業利益397億4800万円(対前年比35.4%減)、経常利益405億2800万円(同36.5%減)、当期純利益173億9800万円(同42.0%減)の減収減益とした。
同社グループの事業の中心であるパチンコ市場は「全国的な適切な賞品提供の徹底」「高射幸性遊技機の自主規制」「同撤去」とパチンコ環境が著しく変化した1年とした。特に遊技機では、高射幸性から低射幸性へと移行し、売上性能が低下しているとした。この環境下、マルハンは経費の削減と効果の最大化を方針として取り組んだ。全社の経費削減活 動は3カ年目標の最終年度は奏効。人件費・機械入替費・広告宣伝費の三大経費を中心に見直しを図り、3カ年目標200億円の設定に対し、実績は618億円と目標を大きく超えた。また、顧客満足度の向上につながる施策を厳選して実施、新たな価値の創造にチャレンジすることで新規顧客の開拓を行い、集客力の強化を図った。
しかしながら、売上性能の低下と高射幸性遊技機の撤去コスト増加という問題があり、期中の予算修正を行い、稼働目標の達成、他社との競争優位性は保つことができたが、パチンコ事業の売上高は1兆8670億7500万円(前期比4.4%減)の減収、営業利益が340億3100万円(同40.9%減)と減益になった。
なお、平成29年3月期連結業績予想についは、売上高1兆6665億円(前期比12.2%減)、営業利益267億円(同32.7%減)、経常利益303億円(同25.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益144億円(同17.2%減)を見込んだ。