(株)マルハン(本社/東京都、京都市)に所属する狩野亮選手(28歳)は、ソチ2014パラリンピック冬季競技大会において、2大会連続で金メダルを獲得。これを記念して、3月25日東京本社において社内向け報告会、ならびに会場を帝国ホテルに移し、関係者を招いた祝勝会を開催した。チャレンジを続ける狩野選手の活躍に関係者一同が偉業を共有した。
東京本社では、28Fワンフロアの事務所の会場において約300名の社員が拍手で出迎えた。韓裕社長が狩野選手を花束で出迎えた。そして、マルハン入社時の上司であった吉田圭介氏が狩野選手の偉業を称えた。そして3月14日に誕生日を迎えた事も含めて、特製金メダルをモチーフの誕生ケーキ(マルハンダイニング製)がプレゼントされた。
帝国ホテルにおける祝勝会では、来賓として森喜朗元総理大臣(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長)、伊吹文明衆議院議員、下村博文文部科学大臣、空英雄市会議員(網走市)が祝辞を述べた。その後、特別表彰として韓社長から、ソチでの快挙に対し、報奨金1000万円と社員としての2階級昇級で応えた。
森元首相は「獲得した2個の金メダルはひとつはお母さん(照美さん)に、もうひとつは奥さん(綾華さん)にプレゼントして、自分の分は次の平昌(大会)で獲得してください」とユーモアを交え祝しながら、選手の競技環境整備に一層の取り組みを誓った。
伊吹文明衆議院議長は「障がい者の方の雇用を企業に呼びかけているが、お金で解決する企業が多い中、マルハン社はしっかりと雇用を実行している。狩野選手もその(代表モデルの)ひとり」と狩野選手が競技に専念できる企業環境を称えた。
下村博文文科大臣は「これまでオリンピックは文部科学省、パラリンピックは厚生労働省と別々だった。スポーツでハンディキャップありなしに関らず、一本化すべきであるという考えで、4月から文部科学省に一本化する。オリンピックとパラリンピックではメダリストへの叙勲にも区別があった、これもこのほど一本化を図り改善すべきと、狩野選手からになりますが、紫綬褒章の対象に一本化しました。」と応えた。
その後、両親の操さん、照美さん、そして妻の綾華さんが、謝意を述べた。狩野選手は「私の4年後、8年後どんどん続いていくと思います。その中で、パラリンピックの評価や価値は変わっていくかもしれません。その中で、私としては何ができるか、実現できるかという事をチャレンジしていきたいと思います。祝勝会を開いて頂き本当にありがとうございます」と謝辞を述べた。