パチンコビレッジ 「パチンコ・パチスロ販売実績2021」を発表

(株)パチンコビレッジ(本社/東京都台東区)は12月17日、上野ターミナルホテルにおいて「パチンコ・パチスロ販売実績2021」の記者発表会を開催した。同社は、パチンコ・パチスロ情報を提供するパチ&スロ・エンタメサイト「パチンコビレッジ」を運営しており、今回、今年発売された新機種について、同社独自調査により推計発表。村岡裕之代表取締役は、「従来はサイトで取り扱っていた遊技機の集計データでしたが、様々な問合せをいただいており、今回、より正式な形で発表させていただきます」と挨拶した。

■2021年 パチンコ・パチスロ総販売台数
2021年は2020年と比べて、パチンコ約110万5000台(116%)、パチスロ約64万7000台(161%)と、ともに増加した。特にパチスロの増加割合が約60%と高い比率となった。2020年はコロナ禍の影響で、入れ替えが進まなかったが、2021年は旧規則機の撤去期限もあり計画的な入替が進んだ事が増加要因と考えられる。

■2021年 パチンコ機種別トップ10
トップ3は「海物語シリーズ」が独占。設置台数の多いシリーズで検定・認定切れに伴う入替の需要に対応した結果。トップ10には、やはり過去稼働実績のある人気タイトルがランクイン。遊技性能やゲーム性の幅も広がり、導入後に高稼働を維持している「Pフィーバー機動戦士ガンダムユニコーン」(9位)、「P牙狼月虹ノ旅人」(4位)は追加販売により更に販売台数が伸びた。「新世紀エヴァンゲリオン〜未来への咆哮〜」(4位)については見た目のインパクトに加え中央にハンドルを搭載するなど導入後の高稼働への期待がうかがわれる。

■2021年 パチスロ機種別トップ10
トップ3は「ジャグラーシリーズ」が独占。パチンコ同様に設置台数の多いシリーズで検定・認定切れに伴う入替の需要に対応した結果となった。トップ10機種の特徴としては人気タイトルやノーマルタイプの他に、30φの入替需要もあり3機種がランクインしている。「チバリヨ-30」(8位)については高稼働を維持し、来年以降も部材が揃い次第増産も計画している模様。「沖ドキ!DUO」(10位)は12月と1月に分けて納品。1月分は含んでいない数字だが販売台数は来年以降も部材次第で増える可能性がある。同社では、その他「メーカーグループ販売台数トップ5」「過去10年のメーカーグループ販売台数トップ5」「過去10年のパチンコ・パチスロ総販売台数推移」「21世紀以降でのパチンコ・パチスロトップ10」などを発表した。

■2022年 販売実績予想
「本年から来年にかけて、ターニングポイントを迎える」と村岡代表。「スマートパチンコ、スマートパチスロの登場が予定されているが、特にパチスロに期待したい。ただし、心配しているのは、部材不足(半導体、ハーネス等)です。今年も発売を延期したりした機種がありました。来年においても販売延期、機種によっては目標台数を抑えたものが想定されます。それがいつまで続くのかは予測できません。夏場までは部材不足の影響を受け低調に推移する可能性が高いと思われます。しかし、パチスロの内規緩和による遊技性能UPに期待を寄せて良い1年になっていくのではないかと思います。業界が活性化するよう、微力ですが弊社も努力して参りたい」と述べ、今後も年間の販売実績を発表していく意向としている。