(株)ダイナム(本社/東京都荒川区)は10月27日、ダイナム本部2F会議室において「ダイナム杯パチンコGP2019」の最終プレゼン会を開催した。
「ダイナム杯」は学生(大学生、大学院生、短大生、専門学生)を対象に「世の中にない自分が打ちたい・打たせたいパチンコ台を考える」をテーマに新たなパチンコ台のアイデアを募集(7月1日〜8月25日)。書類審査を勝ち抜いてきた8組13名による最終プレゼン会を行った。根拠があるか、テーマに沿っていてかつ実現性があるか、そして、プレゼン力(熱意)を基準として審査された結果、「CHANCER HANTER」を提案した山口航之介氏(G&E大阪校)がグランプリに輝いた。
山口氏はプレゼンにおいて、現在の遊技風景の中で「パチンコ台を見ずにスマホをいじっている光景が散見される」と指摘。これは、リーチ演出に慣れてしまった遊技者が多いからではないかとした。そこで、パチンコにもっと集中してもらうため、期待度を自ら予測、探す事ができる遊技機仕様を提案した。パチンコのガラス部分の盤面を全面タッチパネル仕様にできる事。スマホの操作と同じように扱える。そうした中で、遊技の画像を360度で見る事ができるようにする事で、様々にプレーヤーが操作できる自由度を提案。ゲーム展開に応じたナビ機能など、誰でも簡単にゲームに擬似参加できるような遊技機「CHANCER HANTER」とした。審査員の藤本達司社長からは、「色々なモードを操れ、能動的にプレーヤーが遊べ、色々な角度から遊技を楽しめるという提案、非常に面白いと思います」と高評価だった。昨年「CR一人で遊園地」でグランプリだった浅井系太氏(東京都市大学)は審査員(寺井一択氏)特別賞だったが、来春にSANKYO開発職に入社予定との事で、今後も理想とする遊技機開発に意欲を見せていた。
総括に立った藤本社長は、「皆さんから様々な意見や提案をいただき有難うございました。その中にはホールに足を一歩踏み入れられない理由などもありました。ただ、今回の発表に向けて実際にホールを見て回ったり、遊技されたりして、パチンコが日々の生活の中の潤いの一つである事を実感された方も多かったと思います。8組の発表を聞いて私はパチンコの未来に可能性を感じました。本来パチンコが持っているゲーム性をさらに面白くワクワクドキドキさせようという意欲ある提案ばかりでした。社の開発チームでも是非参考にしていきたい。グランプリの山口さんの提案は、パチンコの奥行きや広がりというものを追い求めた提案で、私もプレーしてみたいと思いました」と述べ、プロジェクト型インターンシップ「ダイナム杯」の意義を強調した。
【ダイナム杯パチンコGP2019結果】
テーマ/「「世の中にない自分が打ちたい・打たせたいパチンコ台を考える」
グランプリ/「CHANCER HANTER」を提案した山口航之介氏(G&E大阪校)
準グランプリ/「プッシャーゲーム型パチンコ」(長澤氏・横浜国立大学・大学院)
審査員特別賞/「DYNAMAKER」(浅井系太氏・東京都市大学)、「CRM絶凶・戦慄迷宮-A」(深川健人氏・三重大学)
特別賞/「ながれぼし」(戸村美里氏・東北芸術工科大学)、「CRパチンコメイカー」(三輪光一郎氏・岐阜大学・大学院)、「ぱちんこRoom de Relax」(R de Oチーム・共愛学園前橋国際大学)、「SHAPE RACE」(なかむラブハッピーチーム・産業能率大学)
グランプリの山口氏(左)と藤本社長
ダイナムのコスプレチームはファイナリストたちを迎えた