セガサミーホールディングス(株)(本社/東京都品川区)は1月29日、パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)において開催した「第1回横浜 統合型リゾート産業展」において、横浜IR参入に向けた取り組み意欲を出展ブースならびにプレゼンテーションを通じて公表した。
事前の1月27日、日本における統合型リゾート(IR)事業参入に向けた活動に向け3点をプレスリリース。①京都吉兆とプロデュース契約を締結②日本を代表するマーケター森岡毅氏率いるマーケティング精鋭集団 刀(かたな)社と協業③世界を代表する建築家の一人、ノーマン・フォスター氏率いるFoster+Partners社と戦略的業務提携。
里見治紀代表取締役社長グループCOOは、オープニングセレモニー出席、ブースでの公開マスコミ各紙とのプレス会見、そしてオペレータ講演を通じて、横浜IR参入への意欲をアピールした。唯一の国内オペレータ企業という事も大きな関心を集めた。午後3時20分からのオペレータ講演では、定員300名規模を超える立見の来場者ができるほどだった。オペレータ講演の冒頭、里見社長COOは、横浜IRの持続的成功のためにセガサミーの3つの貢献①日本市場の現実を熟知した事業計画②安心安全を担保した運営計画③日本文化の発信と、環境負荷を考慮した開発計画について詳しく説明した。
また、マスコミとの囲み取材(ブース内)では、横浜市の住民の中には反対する意見もあるがという質問では、「反対する方々の意見と今回のIRの取組では論点が違っていると思うのです。住民の方々が心配に思っている事(依存症の心配、治安の悪化、青少年の健全育成)は、既にシンガポールIRでは改善している事実がある。今後、依存問題では支援から予防に特化した対策、治安の問題も限られたスペースであり、AIの力も加えながら対応できる。入場規制では、すでに韓国で営業しているパラダイスシティでのノウハウは十分に蓄え進化させていく。こうした一つひとつをクリアして安心安全なIR施設にしていきたい」と答えていた。一般紙はIR汚職事件について質問。「IRという取組みと、今回の政治家の思惑とがごちゃ混ぜになってマスコミによってイメージ形成されているのは残念。マスコミの方々にはしっかりとIRを知っていただき、報道して欲しいと思っています」と丁寧に答えていた。横浜IRへの意欲については、カジノ管理委員会が発足して厳正な中で今後運営されていく中、その選定基準に十分に適応できる企業であると自負をのぞかせた。また、地域に根差した文化振興についても活動を継続していると、唯一の日本企業のオペレータ企業である期待についての質問では、十二分に応えていく覚悟を示していた。
賑わいを見せたセガサミーブース
自社ブースで来場者一人ひとりを迎えていた里見社長COOを撮影
多くのマスコミ陣の質問に丁寧に答える里見社長COO(中央)
ブース内でのデモンストレーション
吉兆とコラボした演出もブース再現
講演する里見社長COO