(株)サンセイアールアンドディ(本社/名古屋市中区)は7月19日、新機種「CRキャプテン翼 南葛V3激闘編」の発表に伴い、TOKYO DOME CITY HALLにおいてプレス発表会を開催した。会見の際、作者の高橋陽一氏は、東日本大震災の際、パチンコ娯楽が復興の励みとなっていた光景に感動し、ぜひキャプテン翼がパチンコ台となり、全国各地に元気を送り届けたいとの思いが今回のタイアップにつながったことを明かした。
主催者を代表して長谷川和馬執行役員営業本部長は、6月時点で供給6万台に対して8万台という受注があり完売に謝意を示しつつ、2万台は対応できなかったことを陳謝。その中で「キーワードはニューヒーロー。このキャプテン翼は世界の著名なメッシ選手をはじめとするサッカー選手に多大な影響を与えた主人公・キャプテン翼は、日本だけでなく世界で知名度のある版権。そんなすばらしいヒーローをパチンコ台に使ってよいと、2年前になりますが、許可いただいた作者の高橋陽一先生、集英社の方々に改めて感謝申し上げます」と述べた。
これに応えるように、高橋氏からは「正直申しまして、私はパチンコのことはよく知らなくて、2000年頃からお話はいただいていました。当時(15年前)思ったのは、パチンコはもともと大人向け、18歳以上のものであり、キャプテン翼は子ども向けに書いたストーリー、その意味でお断りしていた。(転機となったのは)東日本大震災があった時、私は復興のお役に立ちたいと被災地(気仙沼・2012年1月)に行きました。当時は津波により何も無くなっていた中で、残った小学校の施設を使わせていただき、サッカー教室を開くというので特別参加させていただきました。被災地を行き来する中で、復興への取り組みが始まる前、パチンコ店に立ち寄った所、たいへん活気と賑わいのある雰囲気が強く印象に残った。娯楽、エンターテインメントというものが、皆さんの立ち上がる力(活力)になると。その時は、許可はしていませんでしたが、もしここ(ホール)にキャプテン翼のパチンコ台があれば、復興で立ち直ろうとしている多くの方々の励みになるのではないかと思いました。今回、実現することができ、都市部ばかりでなく、地方の方々多くに楽しんでいただければと思っています」(要旨)と思いを伝えた。
なお、プレス発表会の後には、「キャプテン翼ファンフェスタ2015」が開催され、夏休み最初ということで、多くの家族連れが来場、終日賑わった。