アサヒディード 失敗学会でパチンコ論を講演

(株)アサヒディード(本社/大阪市中央区)は7月20日、関西大学・高槻キャンパスにおいて開催された第16回「失敗学会 大阪夏の大会」に、同社執行役員兼営業部長の河野真一郎氏と社長室長の横尾直樹氏が「社会の中のパチンコ業界」というテーマで講演した。失敗学とは、起こってしまった失敗に対し、責任追及のみに終始せず、直接原因と根幹的原因を究明する事により、経済的打撃を起こしたり、人命に関わったりするような事故・失敗を未然に防ぐ方策を提供する事を目的として2002年から活動している特定非営利活動法人の学会。

同社が今回誘いを受けた経緯は、ギャンブル依存問題対策セミナーに参加していた中、ギャンブル依存症が社会問題化したという“パチンコの失敗”について失敗学会関係者から関心が寄せられた事から、パチンコ業界で働く人達と社会との間にイメージの差があり、パチンコ業界の現状を知ってもらえる機会と捉え参加したという。

河野執行役員は「パチンコの社会的価値」、横尾社長室長は「パチンコ業界の変遷」「パチンコ依存問題対策」のテーマで、集まった約60名の参加者に講演を行った。パチンコ業界の存在は社会的にはまだ認知が進んでいない事、身近な存在であるがゆえにネガティブな情報ばかりが記憶に堆積し、業界がイメージ形成されていく側面があるとした。そうした失敗を教訓として「パチンコの社会的価値」について、社会貢献(物心両面)や業界従事者数、納税額などを伝えた。そして「パチンコ店の役割」として、お客様が集うコミュニティスペースや、社会貢献や地域共生など災害時の支援などでも多岐に渡って取り組まれているとした。参加者からは、「パチンコ業界の現状がわかって良かった」など感想を受け、参加した意義を感じたという。

今回の経験を踏まえ同社では、社会と認識の差を埋めていくため、従業員に向け、依存問題の対応と合わせてパチンコの社会的価値を共有する事で正しく「社会の中のパチンコ」についてなど研修の必要性を感じたという。