アサヒディード 「イルサローネ東住吉店」消防署より特例認定

(株)アサヒディード(本社/大阪市中央区)のチェーンホール「イルサローネ東住吉店」 (大阪市東住吉区)は、このほど東住吉消防署より「防火対象物定期点検報告制度」における特例認定を受けた。

この制度は、2001年新宿歌舞伎町の雑居ビル火災により多数の犠牲者が出た事から取り組まれている制度。大惨事につながった原因として、避難経路に障害物が置かれていた事、防火管理者が選任されていなかった事、消防設備が点検されていなかった事などがあった。こうした火災事故を未然に防ぐために、「自分の建物は自分で守る」という防火管理に対する自主性を高める事を目的とした同制度は、1年に1回の点検・報告が義務付けられている。「イルサローネ東住吉店」は昨年12月のリニューアルオープンで、消防署による事前立入り検査を受けた際、より一層の安全安心なホール環境づくりの一環として、防火意識を高揚するため申請していた。この特例認定により、点検報告の義務は3年間免除となる。

申請を主管した施設管理のマネジャーは、「申請の前提として過去3年間の不備がない事が条件にあるが、その運営面を評価していただけた。認定を受け、身の引き締まる思い。普通自動車免許であればゴールド免許のようなもので、責任の重さを感じている」と店舗挙げた防火優良認定の継続に意欲をみせていた。

アサヒディードでは、防災理念に「人命尊重と社会貢献」を掲げており、本年4月より更なるステップアップとして「防火心得」を発信し、全社を挙げて取り組んでいる。今後、各事業所における特例認定の取組みを進めていく方針で「お客様・地域住民の皆様に安心感をお持ちいただけるような店舗運営に努めていきたい」としている。