【総会】関西遊商 小西理事長再選

関西遊技機商業協同組合(小西哲也理事長)は5月24日、ホテル日航大阪(大阪市中央区)において、第62回通常総会を開催(組合員総数124名中、出席110名・代理出席39名含、委任状10名)した。新型コロナウイルス感染症は5月8日から「5類感染症」に取扱いが移行、そうした社会生活の回復雰囲気の中で3年振りに組合員直接参加による総会となった。また、任期満了に伴う役員改選は、小西理事長を再選、新執行部人事を決定した。

小西理事長は、遊技業界の活性化に向け協力を呼びかけた。会員各社のメイン事業である中古遊技機流通について、2022年度は約55万台(全国)となり、2021年度の約75万台から大幅に減少したことを報告。10年前と比較すると半減している現状にあるとして、厳しい状況は続いているとした。また、事業活性化の対応施策の一つとして、スマート遊技機の登場を挙げた。日工組による「KIBUN PACHI-PACHI委員会」による活動がファンの裾野を広げる取組みとして今後の展開が大いに期待され、期待していると述べた。

議案審議では、第1号議案「2022年度事業報告」、第2号議案「2022年度決算報告と承認を求める件」、第3号議案「2023年度事業計画案の承認を求める件」、第4号議案「2023年度収支予算案の承認を求める件」、第5号議案「字句の一部修正委任の件」を上程、原案通り承認した。

第1号議案「2022年度事業報告」では、関西遊商の2022年度の確認証紙発給枚数は稼動実績で12万5803枚(前年比91.5%)、件数は7万4022件(前年比86.8%)、1件あたりの台数は約1.70台となり、2012年度以降2台を下回って推移した。組合として手続き事務において誤記載が起こらないよう講習会等を通じて啓もう・ちらし配布により、未然防止に努めた。セキュリティ対策の一層の強化では、取扱主任者の知識と技術の向上を図るため、2022年度は新規技能研修会を13回開催し、合計37名が受講。今年3月31日現在、組合に登録されている取扱主任者数は358名となった。2023年度の事業計画では、①十分なセキュリティ対策がなされる中での安全安心な遊技機流通事業の推進②社会貢献・環境対策への取組み、について承認した。

総会前には、代表者研修会として、大阪府警察本部生活安全部保安課より、林秀行課長補佐が講話。大阪府下の犯罪情勢の報告では、刑法犯認知件数が増加傾向にあるとして、特殊欺等の抑止啓発対策を強化しており、安心なまち大阪づくりに協力を呼びかけた。また、業界に向けては①遊技機の不正改造事案の根絶および遊技機の流通過程における健全化②使用済み旧規則機の適正な処分について③児童・乳幼児の車内放置事案の防止、3点を要請した。

続き、関西遊商の社会貢献活動に対して、感謝状贈呈式を開催。大阪市(横山英幸市長)を代表し、幡多伸子区長(大阪市浪速区)、林田潔常務理事(大阪府共同募金会)、献血奉仕の取組みに対して駒田修調整監(大阪府赤十字血液センター)からそれぞれ小西理事長が感謝状を受けた。

総会後、関連団体の来賓を迎えて懇親会を開催。新執行部が登壇して小西理事長が挨拶。小西理事長は、「規則の改正、コロナ禍と本当に厳しい4年間でした」と振り返りつつ、梅田地区の再開発、2025年の大阪万博の開催等の話題を掲げ、関西経済の活性化に期待した。その中で関西遊商は、健全な中古機流通を一番に掲げた。続き、来賓を代表して、河本勝弘副理事長(大阪遊協)が祝辞を述べ、白川鐘一理事長(京都遊協)の乾杯の音頭により懇親を深めた。

関西遊技機商業協同組合(関西遊商)