長野県遊技業協同組合(平林憲男理事長)は6月18日、長野市のホテル国際21において、令和6年(第58回)長野県遊協総会を開催。まず始めに、江本日東副理事長が、諸課題が山積する中であるがパチンコという大衆娯楽の堅持を呼びかけ開会した。
総数40名、出席26名、委任13名の計39名と成立報告。また、組合員功労者2名(中澤興弥前副理事長、土屋裕志前理事)を表彰、加えて長野・須坂・中野遊技場組合の地域防犯面での社会貢献活動を顕彰した。平林理事長は、コロナ禍が緩和して、「社会経済が少しずつ正常に戻りつつあり、お客様を安心してお迎えできるようになった今、お客様の更なる回復・拡大に取組むことが重要である」と強調した。また、ホール関係4団体による「広告宣伝ガイドライン」「パチンコ・パチスロ店営業における賞品の提供方法に関するガイドライン」の制定を揚げ、遵法営業のもと、依存問題対策への取組み、健全営業まい進が大きな業界発展の礎とした。さらに、直面する諸課題があるが、業界は幾多の試練を先人たちが乗り越えてきた英知のもと、連携・協力、情報共有を密にして総親和のもと対応していきたいと述べた。
来賓として長野県警察本部の上條豊生活安全部長、北原研一生活安全部主席参事官兼務生活安全企画課長、和田直同刑事部参事官兼組織犯罪対策課長らが出席。上條部長が代表して祝辞を行い、ぱちんこ業の安心安全な県民への娯楽の提供を託した。
議事に際しては、竹内克斗理事、大口忠樹理事、呉本幸治組合長の議長団を選出。6議案を上程し、原案通り承認可決した。組合員の現勢は、組合員40名(4名減)、組合員店舗数104店舗(前年比9店舗減)、遊技機台数5万1513台(前年比1170台減)であり、パチンコ3万1829台(前年比マイナス1883台)、回胴式遊技機1万9618台(前年比713台増)、その他66台。役員の異動では、井出孝男専務が退任し、山越哲氏を選任した。
行政講話では、山岸美和課長補佐(長野県警察本部生活安全部生活安全企画課許可事務担当室)、宮崎幸英課長補佐(同刑事部組織犯罪対策課暴力団排除推進室)が担当した。山岸課長補佐は「遵法営業の推進について」2点を要請した。①「パチンコ・パチスロ店営業における賞品の提供方法に関するガイドライン」については、ガイドラインに沿って運用することを要請。市場価格の取扱い、一物一価の厳守を述べた。賞品の取りそろえについても引き続き充実を要請した。②「広告宣伝ガイドライン」では、ギャンブルというような世間に誤解を招くことがないよう留意して欲しい。SNS面においては地域の方の誤解を招くことないよう、情報について共有・掌握して欲しい。「ぱちんこ営業は日本にとって大衆娯楽であると考えます。それを続けていただくためにも皆様の自助努力が不可欠です。行政としては是々非々の姿勢で業界の健全化を祈念します」と述べた。続き、宮崎課長補佐から、暴力団情勢、暴力団排除について巧妙化する活動からの防止について周知を促す講話となった。
祝賀会では、平林理事長が主催者挨拶を行い、多数の来賓を迎えた中、関昇一郎副知事(長野県)、萩原清県議会議長、北原研一生活安全企画課長(県警生活安全部主席参事官)、阿部恭久理事長(全日遊連)が祝辞を述べた。乾杯の音頭を吉澤敏刑事部長(県警)が担当し、中締めでは、長瀬正和社長(志なのや)が挨拶し、金淳次理事長(栃木遊協)による三本締めで閉会した。