東京都内のパチンコ店用商品卸業者の団体である東京商業流通組合(堀井努理事長)は10月24日、ホテルメトロポリタン(東京都豊島区)において、第28回通常総会を開催した。総会は、組合員77名中60名(本人・代理人、委任状含む)により成立報告。令和4年度の事業報告と決算報告、令和5年度の事業計画と予算など議案を上程し、いずれも原案通り可決した。
令和4年度の事業報告では、金地金価格の急騰により、金商品の流出をさけるために 0.3g金商品の増産を行ったほか、インボイス制度に対応した新真贋検査機を予定通り、組合員に配布したことなどを報告した。事業計画では、新真贋検査機の運用を本年10月から開始するほか、今年度内に1g銀商品の流通を開始し、1g金商品を休止することとした。
また、総会に先立ち、警視庁から、森浩史風俗保安対策官が行政講話。業界の健全化に向けて、①賞品の適正管理について②防犯意識の更なる向上について③暴力団排除と再関与防止対策について④特殊詐欺被害防止について、の4点について要請した。
総会後には関係団体・企業の関係者らを招いた懇親会を行い、堀井理事長が、「現下の厳しい環境を乗り越え、健全な娯楽であるために確立された運営主体の一端を担いつつ、市場価値のある、高いセキュリティを付加した、安心安全な商品を安定的に流通させて、微力ではありますが、業界の持続発展に努めてまいる所存」と挨拶した。
来賓挨拶では、前内閣府特命担当大臣の小倉將信衆議院議員、鈴木隼人衆議院議員、野田毅元衆議院議員、東京遊技協の阿部恭久理事長が祝辞。遊技産業議員連盟で事務局長を務める小倉議員は、物価高の経済情勢となる中で、これからも余暇が楽しめるような経済状況を作り出す努力をしていくと強調し、遊技業界の発展についても尽力すると述べた。続き、阿部理事長は、東商流での1g銀商品の製作決定に対し、ライトユーザーなどから支持を得られるよう、ファン拡大に期待を寄せた。
【東京商業流通組合】