【総会】日電協 第40回通常総会開催

日本電動式遊技機工業協同組合(兼次民喜理事長)は6月12日、東京・千代田区のパレスホテル東京において、第40回通常総会を開催した。

冒頭、挨拶に立った兼次理事長は、「予定通り6月12日、第40回の総会でございます。開催が危ぶまれていましたが、新型コロナ感染症の状況も少し落ち着いてきましたので、開催へと踏み切りました。この間、理事会や組合会議もテレビ会議で行っておりました。この間に、新型コロナウイルスの感染拡大によって、ホール様への営業自粛要請など私どもの業界に与える影響も大きなものがありました。来年の1月末日をもってすべての旧規則遊技機を撤去するという時期につきましても、異例の規則改正による検定期間、認定期間の1年延長という措置も先月執られました。我々にとりましては、検定・認定期間が延びることで一面的には商いの機会が少なくなると考えられがちですが、ホールのみなさんはこの間、休業を強いられて、お客が減ってきている。4月から始まった屋内禁煙の問題も影響している。そういう中で、旧規則遊技機を最長来年の11月まで使っていいですよと、これには詳細なルールがありますが、そういうところで生き残れるホールさんも増えるのではないかと考えております。その結果、我々が製造した遊技機を購入してくれるホール様が、危機を乗り越えてまた新たに購入者になってくれることで、我々の利益にもつながるはずです。これら一連の措置については、ホール団体と製造・販売団体のニーズは明らかに相反していますが、大きな視点で合意し、議員連盟の場で行政にお願いしたところ、1年延長していただいた次第です。機種ごと、タイプごとの運用ルールはすでにご説明しているので、あとは運用しながら回答していきたいと思います」と述べた。

令和2年度事業方針では、業界の発展と社会的評価向上に貢献するべく、「遊技産業を取り巻く状況に適応した遊技機の開発と環境整備」として、①型式試験適合率の向上に資する各種施策の展開②メダルレス遊技機の導入・普及に向けた施策等の展開③依存問題に対する取り組みの強化など5細目。「健全化・セキュリティ対策の推進」では、不正改造ゴト等の撲滅とリサイクルの推進、闇スロ対策の推進などを掲げて活動する。令和元年度の証紙発給枚数は41万984枚で前年度比22.2%の増加となった。