富山県遊技業協同組合(永森豊隆理事長)は5月30日、富山市内の富山電気ビルデイングにおいて、令和4年度通常総会を開催。併せて創立60周年記念事業を挙行した。前身である富山県遊技業組合連合会は1950年に設立。そして1962年12月に協同組合として設立した。以来、60周年という佳節を迎えた。
主催者を代表して永森理事長は、「私ども遊技業界は長い歴史を有していますが、現在が一番厳しい状況に置かれているように思います。ホールの疲弊は、全国規模で閉店や廃業の店が増えており、その傾向はまだまだ続くのではないかと心配されます。この60周年を機に組合員一同が一致団結して、私たちをずっと支えていただいたお客様を裏切る事なく、ホール経営を進めていきたい。そして一人でも多くの遊技客の方にご来店いただき、来るべき70年、さらには100年には私たちの仲間がさらに増えている事を祈願しています」と述べた。
続いて、山本容基理事(記念事業実行委員長)は、組合結成以来60年が経過した中、「今まさに大きな転換期にあります。我が富山遊協がさらなる未来につなげていくためにも、今一度組合理念であります『総親和』の精神を原点として手軽で身近な大衆娯楽の提供を進め、社会貢献活動など社会的責任を大いに果たしていかなければなりません」と述べ、記念式典の開催を告げた。
表彰式では、組合功労者(退任役職者6名)に感謝状を贈った。永年役員では、山本秀基理事を表彰。永年勤続では、15年以上(代表・下風清臣氏・(株)タイヨー)88名、10年以上(代表・小林孝利氏・(株)ノースランド)106名を表彰した。
来賓祝辞において、富山県警察本部より高島秀之生活安全部長は、「ぱちんこは娯楽の殿堂・憩いの場として多くの方に親しまれています。一方、ぱちんこへののめり込み、依存といった諸課題があります。経過措置が満了となった本年、これを機に手軽で身近な大衆娯楽として盛り上げていただき、依存対策にも引き続き取組んでいただきたい」と述べ、ぱちんこ営業の健全化を要請した。
最後に澤田修宏副理事長が「手軽で安心して遊べる大衆娯楽」「社会との共生」のもと、より一層の健全営業の推進を誓う決議文を採択した。