富山県遊技業協同組合(永森豊隆理事長)は5月28日、富山市内のANAクラウンプラザホテル富山において、令和6年度通常総会を開催。「任期満了に伴う役員選出の件」において、永森理事長を5選した。
来賓として富山県警察本部より石田康久生活安全部長、山田純課長補佐(生活安全企画課)を迎えた。総会成立報告に続き挨拶に立った永森理事長は、遊技客が戻ってきくれるには厳しい状況にあるが、北陸3県合同、富山独自のファン感謝デー等を実施して、ファンが戻ってきてくれるきっかけになればと思っている。そして青年部が中心となって「えびりぃ」の組合公式キャラクターを通じたキャンペーンを展開し、地域に根ざしたお客様第一主義、地域での社会貢献を推進していきたいとした。また、2024年問題、改刷への対応など諸課題があるが組合員が一丸となって健全化に取組みたいと呼びかけた。
来賓を代表して、石田生活安全部長からは、大衆娯楽として県民に親しまれているが、依存問題などに対応して地域社会に根ざした安全安心な健全化に期待した。行政講話では「ぱちんこ営業の適正化の推進について」山田課長補佐が5点について要請した。①広告宣伝について(広告宣伝ガイドラインに沿った健全化に積極的な業界の取組み・賞品の取りそろえに関する遵守)②依存症対策について(県推進計画に沿った継続推進)③不正改造事犯の根絶④安全安心な地域づくりに寄与するため事件・事故の防犯体制の充実(防犯カメラ等による設備の充実・設置励行、児童の車内放置事案の巡回等の励行)⑤社会貢献活動の推進(能登半島地震への復旧復興など継続した支援を呼びかけ)に期待した。
議事に際しては、澤田修宏副理事長、浜谷裕之副理事長を選任した。議案は①事業報告ならびに収支決算等監査報告②事業計画③賦課金徴収④収支予算案⑤役員報酬⑥防犯連合会収支予算・監査⑦防犯連合会規約一部改正⑧防犯連合会会費徴収⑨防犯連合会収支予算⑩任期満了に伴う役員改選⑪総会宣言・スローガン、と全11議案を原案通り承認した。組合概況においては、組合員が2店舗減少し51店舗、遊技機設置台数は875台減少し、3万531台(パチンコ1万9169台・パチスロ1万1362台)だった。能登半島地震では、甚大な被害に鑑み、北陸・新潟の4県遊協で連名要望書を全日遊連に提出して、いち早い復旧支援を求めた。最後に澤田辰勇理事が、総親和による組合の歴史を振り返りつつ、業界の進展に向けて関係者各位の協力を呼びかけ、閉会の言葉とした。
その後の懇親会の冒頭には、新役員が登壇。永森理事長は、最大170店舗余あったが今その3分の1の状況。それでも業界関係者の支えのもと営業ができていることに感謝。続けて、「ただ、どうすればファンが増え、富山の遊技場が栄えていくのか、まったくわからないというのが正直な状況です。業界に関わる方々のお知恵をお借りしながら、連携しながら、新年度を歩んでいきたい」と協力を要請した。続き、来賓として、盛永章盛専務理事(公益財団法人富山県防犯協会)が祝辞を代表し、懇親を深めた。