回胴式遊技機商業協同組合(大饗裕記理事長)は5月25日、東京・文京区の東京ドームホテルにおいて、令和3年度通常総代会並びに組合大会を開催した。新型コロナの感染拡大が収まらず、今年も総代会は書面決議とし、役員など最小限の人数で感染防止対策を徹底しての開催となった。
行政挨拶では、警察庁生活安全局保安課の小堀課長の挨拶を、コロナ禍に鑑み同組合の松尾専務理事が代読した。その中で、本年4月に再び緊急事態宣言が発令されており、引き続き政府や各自治体からの最新の情報、要請や働き掛けを充分踏まえつつ感染防止対策に完全を期して頂き、従業員や家族の健康や命を守って頂きたい。昨年5月に国家公安規則を改正し、旧規則機の撤去に係る経過措置期間を1年間延長した。本年はその撤去を着実に進める必要がある。先日、コロナ禍の厳しい状況を受けて、パチンコ・パチスロ産業21世紀会において、遊技機の計画的な入替に関する決議事項の一部改正がありました。貴組合としても大変厳しい判断だったと推察する。新たに示された目標を確実に達成し、旧規則機が計画的に着実に撤去される様、引き続き尽力されたい。今後、新規則機の設置が進むにつれ、ますます重要となるのが安全な中古機流通です。長年、不正防止の知恵が詰まった中古遊技機流通健全化要綱に則り、最新の情報を踏まえた点検確認を行うなど、中古機流通の基本を改めて徹底する必要がある。今後も不正が入り込む隙間なく、点検確認を徹底するなど中古機流通の安全を確保して頂きたい。その上で健全化に向けた課題を解決する為にご要望などについては我々も真摯に耳を傾ける所存とした。
通常総代会で任期満了に伴う役員改選によって承認された新役員、理事、監事の発表が行われ、大饗理事長の3選が決定した。就任挨拶に立った大饗理事長は、まずは昨年来の経過措置の延長も相まって組合員の商売が大変苦しい立場になっている事に対して謝罪した。そして、経過措置の延長は、コロナ禍の中で緊急避難的に6団体で一致団結して決議し、21世紀会の決議も再延長という事で、本当に苦しい苦しい状況の中の延長は本当に申し訳ない気持ちとし、「3度理事長を拝命したというのは、昨年来の責任をしっかりと果たせという事だと身の引き締まる思いです。新規則機がなかなか世に出て来ない。結果としてホール様になかなか買って頂けない。その中で経過措置の延長しか方法がなかったという事です。我々販売業者は流通を担っており、遊技機を作る事も、また遊技機を自ら撤去する事もできない。事ここに至りファンの方々に喜んで頂いて、ホールさんにも喜んで買って頂ける機械のニーズが出来ればと思います。先々の話では来年の春にはメダルレスのパチスロ機が出て来ると思いますので、日電協・日工組さんの後方支援をして、我々が胸を張ってホールさんに買って頂ける機械を作って頂き、メーカー団体とホール団体の間で機械の流通だけでなく心の流通も進め、体力の限界を過ぎているかもしれませんが、非常に厳しい状況の中、待った無しでファンに喜んで頂ける、そしてホールさんが買って頂ける機械を供給される様、しっかりとやっていきたい」と語り、遊技業界がしっかりと生き残っていく為に組合員各位の理解と協力を要請した。
【新役員】(敬称略)
理事長 大饗裕記
筆頭副理事長 高谷厚之
副理事長 井上貴博、徳山健一、朝野準一、林田伸一
専務理事 松尾健弘
常務理事 木原賢、佐々木斉
監事 外山健、中野将貴、的場真弘