【総会】中部遊商 業界が連携密にして叡智を結集する年

中部遊技機商業協同組合(山名泰理事長)は5月12日、名古屋観光ホテル(名古屋市中区)において第54回通常総会を開催し、組合員70名中、出席52、委任状12名が参加した。愛知県警保安課の松崎好伸課長補佐は「中古遊技機流通上の問題点と留意点」と題して特別講演した。

山名理事長は、遊技業界の抱える諸課題による状況を掲げ、「いずれにしましても業況の回復なくして、私ども販社の隆盛はなく、ホール様の店舗数減少は、我々の業の減少につながります。旧規則機から新規則機となった今年は、業界全体の正念場」と呼びかけた。

議長には林和宏相談役、副議長に宮本多貴理事、書記に内藤進理事を選任、6議案を上程し、原案通り承認した。事業報告において、令和3年度の打刻書類発給状況は、新規則機への入替や認定申請が増加した事など、流通総数9万9166台と前年度より38%増加、打刻件数も5万8255件と25%増加(前年比)した。組合にとって中古機流通を支えるため、組合員のスキルアップのための研修会、講習会など人材育成を積極的に取組んだ。また社会貢献活動では、防犯カメラ15台の寄贈、児童養護施設(東北6県)に180万円寄付、献血活動等を実施した。これを受け、令和4年度事業計画において重点推進事項①適正かつ適法な事業活動②組織間の連携と効果的な業務③不正遊技機の撲滅と流出の未然防止④社会貢献活動⑤効果的な複利厚生事業の推進、を決議した。

来賓として、愛知県警保安課より千葉哲課長、松崎課長補佐が出席。千葉課長は旧規則機の撤去について触れ、「旧規則機は1月31日に、検定機につきましても5月13日に期限を迎え、姿を消します」と述べ、中古遊技機の適正流通を支える組合の取組みに大きく期待した。松崎課長補佐の講話では①愛知県内ホール数は439店舗で、1年間で約1割の許可証返納があった情勢②旧規則機の撤去は県内において期限内に完全撤去。撤去遊技機の適正処理を要請③遊技機の流通における業務の健全化④遊技機の不正改造の絶無⑤ぱちんこのめり込み対策、の5項目を挙げた。