中国遊技機商業協同組合(松原陽輔理事長)は5月13日、広島市のANAクラウンプラザホテル広島において、第51回通常総会を開催した。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止並びに出席者の安全を考慮し、組合員によるリモート併用の通常総会となった。総会は組合員63社中、本人出席35名、リモート出席22名、委任状による出席1名の計58名の出席で成立した。
冒頭、挨拶に立った松原理事長は、新型コロナウイルスの感染「第4波」が拡大しており、広島県や岡山県等においても同様に感染拡大が続いている現状から、総会そのものの開催拒否を役員会で事前検討していたが、今回は中国遊商にとっても今後の組合運営の舵取りを担う役員改選があるため、コロナ感染拡大防止対策に十分配慮のうえ、組合として初めて会場とリモートで繋ぐハイブリッド総会を開催する運びとなったと説明。「今年度は、新基準機に変わる過渡期となる事に併せて、引き続きコロナ禍での厳しい営業が予測されますが、3年ぶりに認定申請も復活する事にもなり、明るい兆しが見えてくるのではないかと少し期待しているところでもあります。業界として抱えている課題は山積しておりますが、関係団体が真摯に連携を図りながら対応していく事が必要です。中古機流通事業に携わる当組合としても、コロナ禍においても業界にとってプラスになる材料を提供できるよう、課題と向き合っていきたい」と語った。
第1号議案「令和2年度事業報告及び同決算関係の承認を求める件」では、同年の確認証紙交付実績が、2万4515件、3万4905台であったと報告。令和元年度と比較すると、件数で4452件、台数で6252台の減少となった。研修・教育関係事業では、更新取扱主任者筆記等試験では、新型コロナウイルス感染対策として、試験会場を広島及び岡山の2会場とし、実技試験は中止、実務に関係する基本的な設問20問に写真による実務的な設問10問の学科試験を加え、知識・技能の向上を図った。社会貢献事業においては日本赤十字社広島県支部へ不織布マスク2万6000枚の寄贈や、献血バスを利用した献血活動等を実施。子供事故防止に向けた巡回活動や全国クリーンデーへの参加、AED講習会なども開いた。行政に対する支援としては、島根県防犯連合会等へ「特殊詐欺撃退講座リーフレット」等を寄贈。中国5県防犯連合会への寄付も計30万円行うなど、コロナ禍中でありながらも可能な限りの支援を継続した。
第3号議案「役員改選に伴う新役員の承認を求める件」においては、指名推薦において理事14名と監事2名を選出。新理事を決定の後開かれた理事会において、松原氏に代わり、新理事長に専務理事であった山本基庚氏の就任を決議した。「コロナ禍は私たちの生活や仕事など様々なものを変えてしまいました。その中で私が思う事は、「和」が大切であるという事。私たち一人ひとり、一社一社ではそれほど大きなことは出来ませんが、組合員全社が一丸となれば大きな力となり、様々な困難に立ち向かえるはずです。情勢を正しく認識し、固い絆のもとにそれぞれの立場と役割を果たし、業界の発展に努めていこうでありませんか」と呼びかけ就任の挨拶とした。
【新役員】(敬称略)
理事長 山本基庚
副理事長 保山勝弘、山本紘司
専務理事 上原正明
会計理事 井上貴博
監事 尾谷哲章、藤川昌大