回胴遊商関東・甲信越 地区研修会を開催

回胴式遊技機商業協同組合(大饗裕記理事長)関東・甲信越支部(新井春行支部長)は7月27日、東京・港区の第一ホテル東京において、地区研修会を開催し約200名余が参加した。

大饗理事長の挨拶においては、業界環境が厳しさを増す危機感をもって今期組合活動をスタートしており、「予算は大幅に半減させ、組合員の方々には不自由さを感じさせない運営につとめています。私たちの業を守っていかなければならないという事で、中古機流通委員会でも協議を続けており、ご協力を賜りたい。今現状の動きとして、パチスロ専門店が全国規模では毎月数店舗ずつ増えているようです。それが、ホール経営の方々の今後の業界を見据えた動きにつながっているものと思います。私たちは希望を持って、メーカー各社も6号機への開発に力を注いでいますので、11月半ばの展示会に向けて期待し、今は歯を食いしばって、新しい業界づくりにご理解ご協力を賜りたい」と述べた。

警視庁生活安全部保安課の高橋正樹係長が講話した。高橋係長は、業界問題について「不正改造事案防止」「遊技機流通の健全化」「犯罪の防止」の3点ならびにのめり込み問題への積極的な業界連携に期待した。最後に振込み詐欺の犯罪抑止に身近なところからの注意や啓蒙・啓発に協力を呼びかけた。その後、講演で大野真希氏((株)長良川ボウリングセンター)を講師に招いた。大野氏は「私が見た現状と業界が取り組むべき依存対策」と題して、RSN出向報告を行った。

【高橋係長の講話(要旨)】
貴組合は、大饗理事長、新井支部長のもと、国民が安心して遊べる娯楽の場を提供するため回胴式遊技機の健全な流通と取扱いの適正化を図り、広く国民から親しまれる大衆娯楽として社会との共生を目指されているほか、また最近は組合従業員の皆様方の労働環境の改善にもご尽力されているものと承知しています。本年は2月1日風営適正化法と遊技機規則が一部改正され、獲得できる遊技メダルの見直し、遊技機に係る表示装置の追加などが示されました。参考ではありますが、このたびの改正に伴い警視庁管内で受理した遊技機の認定申請数は4万件を超え、いくつかの署では、1000件以上受理しまして、総台数として13万台を超えた。貴組合にあって改正に沿うべく射幸心を抑えるために限られた期間内 で的確な対応にご尽力いただきました。当庁保安課の歴史の中でもこれだけの申請を短期間に集中して受理した事は過去に記憶がございませんが、比較的スムーズに受理できましたのは、貴組合のご理解ご協力があったからこそと感じています。ご協力誠にありがとうございました。また、貴組合の数々の社会貢献活動の中で特筆すべき事として、平成17年から幼児社内放置ゼロ巡回活動を精力的に推進されていますが、昨年中は8月2名の幼児が実際に車内に放置されていたところを発見し、ホール責任者と連係をとり、事なきを得た事につきましては敬意を表する次第です。現在は特別強化月間中との事ですが、引き続き、業界団体と連携され、大衆娯楽の基盤を強固として、業界の一層の健全化に取り組んでいただきたい。本日はせっかくの機会ですので3点お話させていただきます。
まず1点目は「不正改造防止対策」については、これまでも、製造業者による不正に強い遊技機の開発や貴組合の健全化ボックスの活用、PSIO通報などによる各種不正に関する情報の共有化、また立入り検査など、業界による様々な取り組みが効を奏している事は間違いありませんが、それでもなお不正改造根絶には至っていないというのが現状であると思われます。これらの不正改造は警察の取締りだけではなかなか無くなるものではありません。貴組合を含む業界の諸対策と相まって初めて効果を挙げる事ができると思います。ぱちんこ産業は遊技客が減少傾向にあるとはいえ、今なお多くのファンが愛好する娯楽産業です。いうまでもありませんが、不正機がはびこっていては健全な娯楽として国民の信頼を得る事はできません。皆様方において不正改造の防止は、ぱちんこ営業の健全化の重要な責務の一つであるという事を改めてご認識いただき、不正改造の根絶にご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
2点目は遊技機流通の健全化について。ホールに遊技機を設置する際や、すでに設置された遊技機の部品を交換する際には、事前に公安委員会に変更承認申請を提出する必要があります。遊技機取扱主任者は、遊技機の点検及び取扱いを適正に行うに足りる能力を有する者として公安委員会から認められた者であり、遊技機の設置について点検確認を実施した後、その遊技機が検定を受けた型式に属するものとして間違いがない場合は、保証書を発行する事ができる。その保証書はぱちんこ営業者が警察署、警視庁本部を経由して公安委員会に提出する大切な書類です。遊技機取扱主任者にありましては、ホールの遊技機設置や部品交換に際しまして引き続きその個人個人が確実に自身の目による丁寧な点検確認を怠る事がないようによろしくお願いいたします。点検確認が厳格に履行されていれば、後に遊技機に不正が発見されたとしてもホールに設置されるまでの間における流通過程では、不正の介在が無かった事を証明できるものと思います。遊技機の流通に関しましては、業界6団体等による流通制度連絡会等を通じて意見交換をされているものと承知していますが、皆様方におかれましても流通過程において不正の介在や点検確認が、形式的なものとならないように、また常に不正部品があるのではないかという危機意識と、不正は必ず排除するのだという、強い責任感を持って、健全な流通のための環境整備に取り組んで頂きたいと思います。
3点目は犯罪の防止について。流通業務の健全化と関連する事かもしれません。撤去された回胴式遊技機を利用する“闇スロ”といわれる賭博事犯に対しましては、貴組合は「闇スロ撲滅宣言」して広く情報提供を呼びかけるなど、国民が安全で安心して暮らせる地域社会を実現するため、各種対策を講じていただいている処ですが、依然として後を絶たない状況にあります。当庁管内におきましても先月末渋谷で取締りがあり、テレビ・ニュースでも取り上げられましたが、毎年検挙している状況となっています。皆様方におかれましては、闇スロ撲滅に向け、回胴式遊技機が賭博という犯罪の道具として利用される事がないよう、新台の設置から中古機の移動、そして遊技機リサイクル選定業者等を利用した廃棄処理までの、適切な対応をより一層強化されるとともに、賭博に使用される遊技機の回収活動につきましても推進していただきたいと思います。警察の取締りに加え、貴組合の地道な取り組みが闇スロ賭博事犯の絶無につながり、ひいては健全化地域社会へとつながるものと思いますので、より実効性のある取り組みをよろしくお願い致します。以上3点についてお話させていただきました。
皆様方におかれましては、今話しました3点のほかにも依存症対策、高射幸性遊技機抑制問題など、課題は山積しています。依存症問題については、遊技機ユーザー自身の資質によるものと思われがちですが、そもそも遊技客がのめり込み状態に陥らない環境を提供する事が大切と考えています。幅広い年齢層の客がポケットマネーの範囲内で手軽に安心して遊べる遊技機の開発について、製造業者とホールをつなぐ販社側が提案していく事も、大衆娯楽の原点に立ち返る重要な取り組みの一つかと考えます。2月1日の規則改正が、厳しいのではないかというご意見もあるようなのですが、ぱちんこ営業につきましては、射幸心をそそるおそれのある営業である限り、射幸性の抑制は避けて通る事はできず、業界共通した認識が不可欠となります。ぱちんこ業界のさらなる健全化に向けた取り組みにおいては、貴組合はとても重要な位置を占めています。大饗理事長、新井支部長のもと、どうか貴組合が先頭に立って、健全化に向けた取り組みを牽引していただきたいと願っています。

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