内閣委員会 河野国家公安委員長は極めて大きな問題と、違反に対して、メーカーは型式検定の取消し、ホールは営業停止含む行政処分を科すと厳正対応を言明。高井議員は遊技機メーター装着を強く求める

4月27日12時40分、衆議院内閣委員会において高井崇志衆議院議員(民進党)は、「検定機と性能が異なる可能性のあるぱちんこ遊技機」の問題について質問に立った。質疑には、種谷良二生活安全局長(警察庁)と河野太郎国家公安委員会委員長が答弁に立ち、早急な回収撤去の指導監督を言明。今後は検定取消し、営業停止等、厳正な対応を確約した。

■高井崇志(民進党・無所属クラブ)
岡山から来ました高井でございます。今日は私は旧維新の党に所属しておりましたので、IRを推進するという立場でござました。私自身は、IRを進めると同時にギャンブル依存症対策、これをしっかりやらないといけない、ということで、これまでも質問をして参った。ギャンブル依存症対策の、実は、8割はぱちんこに起因するということでありまして、先般、3月3日、質問主意書を出させていただきました。けれども、それに対する回答が十分でなく、お時間をいただいて、ギャンブル依存症、特にぱちんこの問題についてお聞かせいただきたい。

厚生労働省の発表によりますと、ギャンブル依存症の疑いのある日本人は536万人もいる、と。その内、8割がぱちんこ依存症だというデータがあります。ぱちんこ依存症が増加した背景には、ひとりあたりの消費額が大幅に増加していると。つまり、ぱちんこの射幸性がおおきく影響していると考えますが。ぱちんこの射幸性の向上とぱちんこ依存症問題の深刻化、この関係について警察庁はどう考えているでしょうか。

■種谷良二生活安全局長(警察庁)
ぱちんこ営業につきましては、営業の行われ方、如何によっては、客の射幸心を著しくそそるおそれのあるところから、風営適正化法において必要な規制がおこなわれているところです。ご指摘の、ぱちんこの射幸性と依存症との関係につきまして、警察としてお答えする素材を持ち合わせておりませんけれども、いずれにせよ、ぱちんこへののめり込み問題への対策につきましては、その必要性、重要性を業界自体が理解をして、積極的に推進することが重要と考えているところ。業界団体ではぱちんこに対して、問題をかかえる者からの電話相談を受ける機関として、リカバリーサポート・ネットワークを設立しまして、その取り組みが広く認知されるよう広報啓発活動をおこなうなど、各種対策に積極的に取り組んでいるものと承知している。警察といたしまして、それらの対策含めて、ぱちんこののめり込み問題への対策について、継続的に要請等おこなっているところでありますけれども、引き続き、業界を適切に指導して参りたいと考えております。

■高井議員
警察も、射幸性が高まらないようにということで、ぱちんこのルールを作っている訳です。しかし、去年の遊技産業健全化推進機構というところが実施した、「遊技機性能調査」の結果によりますと、全国161店舗258台を調査した内、検定機と同じ性能の遊技機は1台も発見されなかった。つまり、ルールを守っていた遊技機・ぱちんこ台は一台もなかったという結果が報告されている。これ、大臣ご存じでしょうか。遊技のくぎの傾きを不正に変更して、射幸性を向上させるという改造が、ぱちんこ業界にまん延していた。市場に適法な遊技機はほとんど存在していなかったということを証明する調査結果だったと考えますが。

■河野太郎国家公安委員会委員長(行政改革担当 国家公務員制度担当 内閣府特命担当大臣〈消費者及び食品安全 規制改革 防災〉)
この問題は極めて問題のある結果だと思います。型式検定を受けた性能と全く違うものしかなかった、というのは、あってはならない事。これは由々しき問題と思っている。関係団体が早急に、これはすべて回収すると言っておりますので、警察としてこれはきちんとやられるよう、きちっと監視をしていきますと同時に、この機構がこれから抜き打ちに性能を調査するということになっておりますので、違反がないようにそこはしっかりみてまいりたい。また、よもやないとは思いますが、万が一にも、同じような事があった場合には、型式検定の取り消し。これはメーカーに対して、ホールに対しては、営業停止処分を含めた行政処分を実施することを含め、厳正に対処して参りたい。

■高井議員
これだけ不正改造がまん延している現状においては、風営法に定める著しく射幸心をそそるおそれのある遊技機の基準に違反して、高い射幸性のぱちんこ遊技機が多数設置されている可能性が高いと思う。このような中で、業界の健全化のために警察の皆さんが、日常の監視・取り締まりというのが、大事だと思う。この日常の取り締まりというのが、風営法に定めるその基準に適合しているか、どうかということを、確認する手段というものがあるのでしょうか。警察官だけでなく、ぱちんこのユーザーの皆さんも、ルールに則っているのか、ということを確認できればより良いと思うが、そういう方法はあるのでしょうか。

■種谷局長
風営適正化法は、同一型式の遊技機につきまして、同法に規定する技術上の規格に適合するか否かについて、都道府県警察があらかじめ検定をおこなうという制度を設けておりまして、警察では検定の段階で技術上の規格に適合するか否かを確認することとなっております。また、当該型式の遊技機が設置され場合においては、ぱちんこ営業者は、都道府県警察の承認を受けなければならない、ということになっております。当該承認申請の段階で確認することができることとされております。また警察職員は、風営適正化法の規定により、ぱちんこ営業所に立ち入り検査をすることができるととされています。警察としては、これらの権限を適切に行使するなどして、適正な遊技機による営業がなされ るよう努めてきたところ。

風営適正化法上、ユーザーにおいて、ぱちんこ遊技機が風営適正化法の規格に適合するか否かを確認することができるかどうかという制度はありませんけれども、著しく射幸性が高いと思われる遊技機に対して、警察に通報等を行うという事はできるわけでありまして、そのような場合、警察による対応を促すことになるわけでありまして、そういった事で可能と考えます。

■高井議員
今の説明では、検定を受けているから大丈夫だと、しかし、検定を受けたものが実は、その後、改ざんされてですね、すべて納入されていたというのが、たぶん(機構の)調査の結果だと思われる。また、警察官が立ち入り検査できるとのことですが、立ち入り検査をしたところで、その機械が、ちゃんとルール、出玉の比率が決まっているわけですけれども、その率にどうやって適合しているか、私は調べようがないと思っている。後、ユーザーもあまりにも出ない、この機械おかしいからといって、通報するということですが、なかなか、それも現実的ではないと思います。

私の提案さしあげたいのは、業界ぐるみで、改造が繰り返されるような事を防止するために、業界だけにまかすのではなく、第3者であるぱちんこユーザー含めて、チェックするしくみが必要だと思う。現在のぱちんこ遊技機は、スピードメーターのない自動車だと例えられる。つまり、スピード違反しているのが、運転している人にはわからない。(スピード)メーターがないのですから。ですから、出玉がどのくらい出るかというのが、チェックしようがない台が、すべて置かれている。やはりそれがおかしいのではないか。ですから、ぱちんこ遊技機についても、著しく射幸心をそそるおそれのある遊技機の基準、警察の決めている基準に、違反しているかについて、ぱちんこユーザーが簡単に判別できるモニタリング装置、自動車でいうところのスピードメーターを付けるべき。そんなにお金のかかる装置ではない。聞いたところ1台5000円位でできると聞いておりますので、こういう装置を義務付ける必要があると思う。どうでしょうか。

■種谷局長

著しく射幸心をそそるおそれのある遊技機による営業がなされることがないよう、出玉を監視する装置、おっしゃられたところのスピードメーター、ということを導入することも技術的にはひとつの方法であると考えられるところです。また、風営適正化法はぱちんこ営業者等の風俗営業者を規制する法律でありまして、お客さんにおいて、ぱちんこ遊技機が風営適正化法の規格に適合するか否かを確認できる制度を設けることは想定していません。現時点において、おたずねの装置を義務づけるということは、法的には考えてないところです。いずれにしましても、風営適正化法に基づく権限を適切に行使するなどして、適正な遊技機による営業がなされるよう努めて参りたいと考えております。

■高井議員
ぱちんこメーカー団体の日工組があるが、現在、対象遊技機の自主回収を段階的進めていくと、大臣は早急に進めると力強く申されましたが、雑誌等読む限りでは、何年かかけて・・・という表現もありました。不正に改造された、射幸性の高くなった遊技機が市場に大量に出回っているということが、調査によって明らかになったところであり、警察として業界のこうした取り組みが、段階的にというような対応を黙認するということなら、それはぱちんこ依存症問題を放置・拡大することにつながると考えるが、いかがでしょうか。

■河野国家公安委員長
違法な機械が大量に出回っていたのですから、かなりの量があると承知をしておりますので、いっぺんにという訳にはいかないので、最大限、すみやかに撤去をするのが当然の事。団体にもそれはきちっとやらせるよう指導して参りたい。今後はまず、機構に抜き打ちでチェックしていただいて、違反があればメーカーに対しては型式検定の取り消し、ホールに対しては営業停止含む行政処分を科すという、警察の意志を明確に出していきたい。

■高井議員
すでに通告していた質問は終わってしまいました。時間があるので、先ほどのスピードメーターに相当するもの、スピードメーターのない車でスピード違反を取り締まるというのは、矛盾していると思います。現実にはパチンコ台はそういう状態になっていると思います。今、ユーザーが逐一チェックする必要はないが、警察が巡回したりした時、今の状況ではメーターがないとチェックのしようがないと思っている。ぜひ、メーターを付けること、多少ぱちんこメーカーの負担になるかもしれないが、その事によってルールが守られ、ギャンブル依存症がなくなっていくことが、ぱちんこが社会的に認知され、業界の発展につながると考えるので、メーターの設置について前向きに検討いただきたい。

■河野国家公安委員長
ご質問の答弁打ち合わせをしている時も、これはいったいどういうものだろうと、私も想像してみたのですが、ただ、何らかの形で、ぱちんこ台が適法の性能のものかどうか、チェックする必要があります。手間がかかるようでは、チェックできませんから、何らかの方法で、チェックができるようなものである必要はあるのだろうと思っている。この問題は、極めて大きな問題と認識しております。警察もやる気でおります。しっかり対応して参りたいと思います。

■高井議員
この、メーター本当に難しいものではありませんし、専門家が提案しているものですので、前向きに研究していただきたい。


2016.04.28 更新

名鑑
月刊「娯楽産業」電子版はこちら
Goraku Special Report

全国遊技場名鑑

2017年 西日本編
全国遊技場名鑑 西日本編
2017年東日本編
全国遊技場名鑑 東日本編
購入・年間購読申込み
大阪元町パチンコ関連業者マップ
ホームに戻るページの先頭に戻る